Croatia

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　今行くならクロアチア。　まわりにそんな意見が飛び交っていたのは一昨年くらいか。　ローマ帝国、ヴェネチア共和国、オスマン-トルコ、オーストリア-ハンガリーなどに支配された歴史を持ち、世界遺産に指定された自然、史跡、町並みが数多くある。　主要な町の多くがアドリア海に面し、きれいな海と美味しい海産物がある。　旧ユーゴスラビアからの独立を成し遂げた内戦の影響もほぼなくなり、イタリアやドイツからの観光客がこぞって押し寄せているという。

　ワールドカップで日本と対戦したこともあり、国民は互いに関心をもっている。　実際、レストランの給仕さんなどから『日本に興味がある』とか、『イビチャ・オシムはどうだ』などと言われたりもした。

　今年は直行チャーター便まで登場し、JTBなどのパックツアーも気合いが入っている。　治安も良いようで、国全体で観光に力を入れようとしているそうだ。　公用語はクロアチア語だが、特に若い人はほとんど英語を流暢に話すことができる。

　連れあいがかつてクロアチア写真展を手掛け、仕事で関わったというゆかりもある。

　実際行ってみた感想は、『特にダルマチア地方（アドリア海側南）は英語がバリバリ通じるイタリアの一部みたい』。　英語を話せる人は多いが、イタリア語を話す店員さんなども結構多い。　料理はイタリアの影響を受けたものが多く、ワインもイタリア風だった。旧市街の町並みも、もっとオスマントルコなどの影響をうけたものかと思っていたが、ローマ帝国や中世イタリアに近い。　　イタリア人の観光客も多く見かけた。　ユーロの恩恵で景気がいいということもあるのだろう。　

　また、若い女性はスタイルがよい美人がほんとうに多い。　特にダルマチア。　なんでも、ファッションモデル業界では『スカウトにいくならクロアチア』と注目されているそうだ。　お年を召すとイタリア風『マンマ』になってしまうパターンも多いみたい。　

　町中は清潔で、あまり路上のゴミなどみかけなかったが、最後のドゥブロヴニクに来て一変。　タバコの吸い殻や食べ物の袋などが路上に散らばっていた。　きっとイタリアやフランスからの旅行者が汚しているのだろう。　実際、バスの窓からゴミを路肩に放り投げているイタリア人の女の子を見かけた。　ケリをお見舞いしてやろうかと思いました。　

　直行便はパックツアー専用チャーター便だけだが、欧州各国から連絡便がある。　今回は日程の都合からオーストリア航空／ウィーン経由をチョイスした。　ちょっと高めだが評判の良い会社である。　ついでに帰りはウィーンに寄ってくることにした。

参考図書

「クロアチア－世界遺産と島めぐり」(ダイアモンド社)

「地球の歩き方中欧」（ダイヤモンド社）

「クロアチア/スロヴェニア/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ―アドリア海の海洋都市と東西文化の十字路」(日経BP企画)

「旅　2007.8」（新潮社）

「FIGARO japon 2007.07.20」（阪急コミュニケーションズ）

「JALグループ機内誌　SKYWARD 2007.06」> 「UCカードマガジン　てんとう虫 2007.07-08」

参考サイト

　クロアチアに行こう!!　http://homepage2.nifty.com/hrvgo/　

	20070810 　オーストリア航空にてウィーン経由ザグレブに。　オーストリア航空は食事もまともだし座席は広め（帰国便はそうではなかったけど）、到着は1時間も早く（帰国便もそうだった）、なかなかよい会社でした。　ウィーン空港でのトランジットもこれ以上はないくらい分かりやすい。　ザグレブ空港からシャトルバスでザグレブ市内のバスターミナルに。　そこからはタクシーでメインともいえるイリツァ通りにある宿『イエゲルホルン』に向かいました。 http://www.hotel-pansion-jaegerhorn.hr/index_en.htm 　　トラム（路面電車）に乗っていってもよかったのですが、ルートがよくわからなかったのと、時間がもったいなかったのでやめました。　でもタクシーはちょっと高かったです。　（10分くらいの距離で90クーナ、約2000円）
	イエゲルホルンはジビエ（狩猟肉）などを供する有名レストランを併設してますが、そのわりに場所が非常にわかりにくいです。　このようなショッピングアーケードの奥にレストランが存在し、その客席の中にホテルへの入り口があります。
	19時をすぎていましたが、チェックインの後、市内観光に。　しかし、雲行きがあやしくなってきて、やがて土砂降りに見舞われました。　　翌日は午前中から移動でしたが、観光は翌朝にまわし、大急ぎで宿に戻りました。
	レストランは動物のはく製が飾ってあったりする山小屋風の内装。　疲れていてあまり食欲はありませんでしたが、せっかくなので鹿肉の煮込みを注文しました。
	鹿肉の煮込みにはじゃがいものニョッキが添えられ、けっこうなボリューム。　味付けはトマトと赤ワインベースで平凡なものでしたが、体があたたまりました。
	20070811 　翌朝もちょっと天気は怪しかったですが、市内観光に。　　いわゆる観光地はイリツァ通りから北にある旧市街にあります。　　世界一短いというケーブルカー（所要時間30秒!）にのり、大聖堂や石の門、聖マルコ教会をまわり、ドラツ市場という市場に来ました。　ブドウとイチヂクを買い、旧市街を後に。
	宿のとなりにある有名菓子店『Vincek』でアイスクリームを食した後チェックアウト。　レンタカーをピックアップしてザグレブを脱出、国立公園のあるプリトヴィッツェへ。　途中も雨が降ったりして公園内の散策が心配でしたが、目的地に着くと嘘のように晴れてきました。
	プリトヴィッツェに着いたのは14時くらい。　メインの入り口であるEntrance2から少し離れたところにある Mukinjaという集落に今日の宿『Villa Mukinja』があります。 http://www.japan-croatia.org/mukinja.html http://www.plitvice-lakes.com/
	宿は田舎のペンションといった感じ。料理自慢のオーナーブラドさんが迎えてくれました。　夕食は何が食べたいかというリクエストも受けてくれます。　我々は肉でも魚でも大丈夫だが、あまりたくさんは食べられないと伝えておきました。　スタッフのエレーナさんが、我々のスケジュールに応じた国立公園の歩き方を教えてくれました。　　入り口の案内マップではEルートとFルートを合わせたものです。　この日はEルート、翌日はFルートでいくことにしました。
	入場券を買い、園内に入るとほどなく湖畔に。　水は信じられないほど透き通っており、魚がたくさん見えます。　釣りは禁止されており、それを知ってか魚達は自由に泳ぎ回っています。
	プリトヴィッツェは大小の湖が滝や小川によって高低差をもってつながっていて、その周りをいろいろなパターンで歩くことができます。　道はよく整えられています。　湖水は美しいエメラルドグリーン。
	ところどころでこのあたりの地形のミニチュアのような光景に出くわします。
	湖を横切るようなルートも用意されています。　上方から見るとこの散策路もきれいに見えます。
	20時より地下の食堂にてディナー。　オープンキッチンでブラドさんが腕をふるい、6席ほどのテーブルに料理を運んでくれます。　クロアチア産の生ハムとチーズ、キャベツのサラダの前菜の後、我々のメインディッシュはニジマスのグリル。　ちょっとしょっぱかったですが、外はパリ、中はジューシーの完璧焼き具合。　『魚はホール（丸ごと）で調理しなければダメだ』とこだわりを語ってくれました。
	20070812 　翌日も朝から公園内に。　前日同様に入場券を買う必要があります。　公園内のホテルに宿泊の場合は不要のようだが・・。
	この日もよく晴れて、歩いた歩いた。
	滝と森林に囲まれ、疲れながらも癒されます。
	12時くらいにプリトヴィッツェを出て、海沿いの町スプリットに向かいました。　道路はよく整備され、走りやすいです。　ただ、制限速度が130km/hから突然 100km/hに、さらには60km/hにというように変わるので気をつけて走行しました。　途中ネズミ捕りや白バイ、覆面パトらしきものもいました。　道中は岩山や湖が続きます。　工場のようなものはまったく見ませんでした。
	スプリットの宿『Villa Matejuska』は、BOOKING.COM のレビューを参考に決めました。 http://www.booking.com/hotel/hr/villa.html?aid=304142 　クロアチアにはレンタルルームである『SOBE』という宿泊施設が本当にたくさんあり、クルマで走っていてもあちこちに『SOBE（クロ） ROOM （英） ZIMMER（独） CAMERA（伊）』と書かれた看板があります。　また、スプリットやドゥブロブニクなどの観光地ではバスターミナルや船着き場などでSOBEおばちゃんたちの強力な勧誘合戦もおこなわれています。　自分の家の一部屋を貸すものから、アパート1棟を使って立派な経営をするものまでいろいろなスタイルがあるようです。　今回の宿もフロントをもたない、貸しアパルトマンでした。　家族経営で、英語が話せる娘さんが実質的な業務を担当し、御両親が手伝っている。　お母さんはなんとソフトボール選手として日本（オムロン熊本？）に2 年間在籍していたことがあるそうです。
	スプリットの旧市街はとても小さく、それほど見るべきものは多くない。　ただし、アドリア海の島々に向かう船の拠点となっており、都市としても大きいので人は集まっている。　さっそく旧市街へ出向き、大聖堂の鐘楼を登って夕暮れの町を眺めました。
	いろいろ歩き回っていたら21時すぎになってしまいました。　何も情報がない状態で、Narodni広場にある『Gradska Kavana Central』というレストランに入ってみました。　ずいぶん繁盛しています。　スカンピのカクテル、魚介のパスタ、魚介のミックスグリルをいただき、ワインはこのあたりの定番『Posip Cara』。　デザートも定番の『Rozato（プリン）』、デザートワイン『Procek』（プロセッコではありませんよ！）。　味はまあまあ、パスタ湯で過ぎ。　サービスもよかったですが、あからさまにチップを要求してくる態度には閉口しました。　ガイドブック等には『レストランでチップは不要、サービスに満足した場合は端数を切り上げる程度が一般的』とありますが、実情は西欧諸国と同様の感覚のようでした。
	20070813 　翌朝は宿近くにある魚市場に。　新鮮なスカンピ、甲イカ、墨イカ、タコ、あんこう、マグロなどもありました。
	高速船に乗ってフバル島にきました。　下船するところにずいぶん人がいっぱいいるなと思ったら、噂の SOBE勧誘合戦です。　宿の写真等をもった人たちが声をかけてきます。
	ざっと見て回った後、FIGAROにでていた『Konoba Menego』にて昼食。　穴蔵のような店内で、生ハムとチーズの盛り合わせ、ピーマンのつめもの、小イワシのマリネをいただきました。　夜にゆっくり来たい店でした。
	町を見下ろす城塞に登ってみました。　下から見上げるとずいぶん高そうに見えましたが、20分ほどで頂上まで行くことができました。　港や近くの島々まで臨むことができます。　城塞には入場料が必要ですが、中にカフェや博物館、牢獄跡などもあり、なかなかのおすすめスポットです。
	フバル島の名産はラベンダーです。　港にはたくさんのラベンダーものを売る屋台があります。　おじさんの店でポプリ等を購入しました。
	クロアチアは海もきれいです。　特に島に渡ると抜群のようです。　帰りの船がでる『Stari Grad』という港では、海の中に無数のウニ。　シチリアなどでは食しますが、このあたりでは食べないようです。　もったいない・・
	帰りはクルマも乗せられるカーフェリー。　行きの2 倍以上時間がかかりました。
	スプリットの港には20時前に戻ってきた。　そこからさほど離れていないが、場所がわかりにくいと聞いていたレストラン『BOBAN』にタクシーで。　案の定、ちょっと簡単には探せないような場所にありました。　ブドウ棚のもと、外のテーブルを用意していただき、なかなかの雰囲気です。
	ワインは『MALVAZIJA KOZLOVIC』。　マルヴァジアはイタリアではヴィンサントに使われ、辛口はあまり多くありませんが、クロアチアでは辛口用品種として使われているようです。　パスタ2種類とスカンピのフリットを注文。　トリュフのタリアテッレは絶品でした。　クロアチアの北の方にはトリュフの名産地があり、比較的安価にトリュフ料理をいただくことができます。　噂通り、よいレストランでした。　おすすめです！
	20070814 　9時すぎに宿を出発し、『アドリア海の真珠』といわれる一番の観光地ドゥブロブニクへ。　最短でも4時間はかかるロングドライブです。　海沿いの道はまがりくねっているとか、ガードレールがなくて恐いとか聞いていましたが、道幅も広く、走りやすかったです。
	海沿いはきれいな景色がつづきます。
	途中一部ボスニア・ヘルツェゴビナ領のネウムという町を通過せねばならず、国境を通過しましたが、パスポートを出す必要もなくフリーパスでした。
	目的地ドゥブロブニクにつく前に、ストンという町に寄りました。　万里の長城に続く長さといわれる城壁と、塩田、牡蠣の養殖で有名な町なのです。マリストンというエリアの『VILA KORUNA』というレストランで昼食を。
	名物の牡蠣。　小ぶりで新鮮、美味しかったです。
	イカスミのリゾット。　これもなかなか。　その他、小魚のフライやズッキニーニの花のフライなどをいただきました。
	食後にはクロアチアの食後酒、ラキアをサービスしてくれました。　でもすいません、クルマなんで・・
	塩田の見学もしてきました。　とてもきれいな海水をシンプルに天日干しにして塩を採集しています。　昔は重要な輸出品で、現在は入手困難なスローフード界から注目されている品です。　もちろん数袋買ってきました。　ミネラル豊富で甘さも感じます。
	高級リゾートホテルからSOBEまで選択肢が広いドゥブロブニクですが、今回選んだのは現地駐在員の方がよく利用するらしい『Hotel Lero』。　外観や内装はパッとしませんが、旧市街にも近く、便利なホテルです。
	いちおうシービュー(^^; 　まあ問題ない部屋です。
	ひと休みした後、旧市街へ。　これがバスターミナルなどがあり、旧市街の入り口である『ピレ門』。
	旧市街の中は人がいっぱいです。　こちらはもっとも人が集まるルジャ広場です。
	21:00よりコンサートを予約していたので、夕食は軽くピッツァで。
	この旧総督府邸で今夜のコンサートが行なわれます。　日本人バイオリニスト五嶋みどりさんと、チャールズ・アブラモヴィックさんのピアノのデュオです。　ドゥブロブニク・サマー・フェスティバル『LIBERTAS 58』の一公演としておこなわれます。
	中はこんな感じ。　五嶋みどりさんは繊細かつ情熱的な演奏で、圧巻でした。　　曲目は　ブラームス：ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調　シューマン：幻想小曲集　ブロッホ：ヴァイオリン・ソナタ第2番　シューベルト：幻想曲
	20070815 　ドゥブロブニク旧市街を見下ろすスルジ山に行ってみました。　本来はケーブルカーが山頂まで通っていたのですが、内戦で駅が破壊され、今は不通です。　山頂を訪れるには対向車とすれちがえないほどの細道を車で登っていくか、片道1時間ほどかけて徒歩で向かうしかありません。　駅は内戦の跡が残り、少し前の猛暑による山火事のため草木もスス状になっていたりして痛々しい感じです。　しかし噂通りの絶景でした！
	少しだけビーチにも行ってみました。　ホテルから近い小さな入り江のビーチもよい雰囲気でしたが、日陰がまったくできないつくりだったので連れのNGがでてしまいました。　車でラパッド地区（旧市街から少し離れた、リゾートホテルがたくさんあるエリア）をまわっているうちに、『Grand Hotel Park』と『Hotel Kompas』の前のビーチを見つけました。　屋根がついている海の家ふうの建物もあり、チェアも貸してくれます。　ヨーロッパのビーチでは、女性は全員ビキニです。　おばあさんまで間違いなくビキニです！　海はきれいで塩分濃度が高く、浮きやすいですが急に深くなるので要注意。
	夕方もスルジ山頂上に行って、日没を眺めました。
	夕暮れの旧市街。
	夜は『JALグループ機内誌　SKYWARD 2007.06』に載っていた、旧市街ルジャ広場近くの『Dondo Maroje』というレストランに。　　こちらはタコのカルパッチョ。　超薄切りでうまーい！
	スカンピのブザーラ。　白ワインとハーブ類などのソースで煮込んだものをブザーラというそうで、このあたりの調理法です。　これもうまいうまい！　よろこんで食べていると、オーナーが『ソースに御飯かパスタ入れる？』とうれしい提案をしてくれました。　お腹いっぱいだったのでやらなかったけど・・
	20070816 　朝、レンタカーを返しにAvisのオフィスがある高級ホテル『Excelsior』へ。　テラスから旧市街を眺められる素晴らしいロケーションです。　高いけどね！
	昼はドゥブロブニクの最高級レストラン『Nautica』に思いきって行ってみました。　まあサービスはいいけど料理は値段ほどじゃないですね。　　なんと前経団連会長、T自動車のO会長がとりまきをしたがえて食事をしていらっしゃいました！
	夕方18時すぎから定番の城壁歩きを。　旧市街を囲む城壁の上を、一周ぐるっと歩いて廻ることがことができるのです。
	城壁の外側、断崖のでっぱりにもカフェがあります。　席から直接海に飛び込んだりしています。
	ピレ門の上から、メイン通りプラツァを眺めます。　ちょうど夕陽があたって良い感じ。　この町は『魔女の宅急便』『紅の豚』など宮崎アニメのモデルになったともいわれています。
	夜は再び『Dondo Maroje』に。　魚介のリゾット。
	魚のグリル。　正統派でうまいです。　店員の（特にオーナーの）愛想は悪いですが、何を食べても外れのない良い店でした。　クロアチアは全般的に素材を活かしたシンプルな料理（つまりはイタリア料理に代表される地中海料理）にうまいものはたくさんありましたが、あまりオリジナリティはなく、これからなのかもしれません。　ワインもクロアチア産のものを試しましたが、イタリアのどこかにある味わいのものばかりでした。　レベルは高いのですが、値段もそれなりであるようで、世界に輸出していくのはつらいなあという印象です。　もちろん、現地でいただくならクロアチア産で絶対間違いありません！
	20070817 　翌日はウィーンに移動。　ドゥブロブニク空港までバスを乗り継いで行こうかと思いましたが、接続がちょっと悪かった。　タクシーに聞いてみると定額200クーナということなのでタクりました。　ドゥブロブニク空港内の免税店で、クロアチア北部の有名レストラン『Zigante』のトリュフソースなどを購入し（旧市街より安かった！）、ウィーンへ。　　ウィーン空港からは30分ごとにCATという特急が市内にリンクされており、わずか16分で到着。
	CATが着くWienMitte駅から地下鉄U4線でHietzing駅まで15分くらい。　これ以上はないくらいわかりやすいです。　駅を出るとシェーンブルン宮殿の塀が目の前に見え、通りをはさんだ向いに今回の宿『Park Hotel Schonbrunn』があります。　フランツ・ヨーゼフI世のゲストハウスだった建物だそうです。　部屋も広くて大満足。
	目の前のシェーンブルン宮殿に行きました。　宮殿内 40室を見ることができるグランドツアー（日本語オーディオガイド付き）チケットを買って中を見学しました。　マリア・テレジア（マリーアントワネットのお母さん）を始めとするハプスブルク家の歴史を学ぶことができました。
	夜は宮殿内の劇場にて、オペレッタ『こうもり』を観劇しました。　オペレッタとは喜劇オペラとでも言うべきものですが、この『こうもり』はヨハンシュトラウス II世作曲の代表格で、本格オペラとしても上演されるものです。　内容は予習していったのですが、ドイツ語でのアドリブがかなり多く、他のお客さんは爆笑していましたが、残念ながら我々はついていけませんでした。
	20070818 　翌日はたった一日のウィーン中心部観光。　まずはシュテファン寺院の北塔（エレベータつき）で上まで上ってウィーンの町を眺めます。
	続いて、グラーベン通りを王宮方面へ歩き、途中の有名カフェ『DEMEL』にてお茶。
	王宮（ホーヴブルク）に行って、銀器・食卓調度コレクション、皇帝居館、皇妃エリーザベトの博物館であるシシィ・ミュージアムを見学しました。　　相当なボリュームで、疲れきりました。
	ウィーンの町にはモーツァルトみたいな格好をした人たちがウロウロしています。　彼等はクラシックコンサートのチケット売りなんです。　『チョットマッテ、イイコンサートアルヨ』などと日本語で客引きしてくる輩までいます。　　いっしょに写っている自転車タクシーは『FAXI』というそうです。　日本でも走りはじめてますね。
	こちらが『DEMEL』と『元祖ザッハトルテ』の称号を争っているといわれる『Hotel Sacher』のカフェ。　観光客の行列ができています！　中ではほぼ全員がザッハトルテを食べています！　・・我々も食べてきました。
	閉館一時間前に、近代史美術館に。　オーストリア航空のチケット半券で無料入場することができます。
	トラムでリンク（環状道路・このまわりに見どころが多く、リンク内・外でエリアが分けられている）を一周してざっと総仕上げ。　その後、シュテファン寺院近くの小道にある、ホイリゲスタイルのレストラン『Gigerlギゲル』に。　このあたりは雰囲気がよい美味しそうな料理店が並んでいます。
	ここは定番『ウィンナー・シュニッツェル』を。　サクサクで、レモンを絞ってビールがよく合います。
	20070819 　最終日。　飛行機は14時発だったので、午前中再びホテル近くのシェーンブルン宮殿に。　宮殿の建物と庭園を見下ろすことができるグロリエッテというテラスまで歩くと約20分かかります。　広い敷地です。　敷地内は無料で入ることができ、ジョギングや散歩をする市民も多く見られます。
	庭園にはけっこう大きな熱帯植物園（温室）や現存する世界最古の動物園があります。　なんとこの動物園のパンダが、数日後赤ちゃんを生みました！　帰りもラクーな接続で空港まで。　ウィーンミッテ駅で荷物のチェックインまでできちゃいます。　航空券の安い時期に、短期間でもよいからまたオーストリア航空で来てみようと思いました。